ICTによる高齢者 障害者の孤立防止事業音声用報告書
平成26年度独立行政法人福祉医療機構社会福祉振興助成事業
NPOほうじんバーチャル工房やまなし


1 事業の背景
高齢者 障害者の孤立に対する問題が 本法人の活動の中から寄せられてきました  また 支援学校を卒業した若い重度の障害者が社会参加できず孤立している問題も ご家族や支援している 団体関係者から寄せられる中 その現状を把握しました  更に 高齢者 障害者の皆さまの中にはICT(情報通信技術)を利用して社会参加したくてもできないかたも多く見られます 
[孤立する原因]
@ 若い人たちの街中への移住や少子化の影響などから 高齢者の独居世帯が増え 県内の多くの地域で過疎化が進んでいます  A 公共交通機関の利便性がよくない上に 平地が少なく山裾の傾斜の多い地形ゆえに 高齢者や障害者の外出が困難になっています  B 障害者の潜在能力を活かす機会が少なく 家の中に引きこもりがちとなり しだいに地域の人との交流も希薄になってきています  C 若い障害者は 支援学校に通う間に多くの人との交わりがあっても 卒業した後の自分の居場所が家庭などに限られてしまいます  D 重度の障害者の中には ベッドや特殊な車いすから離れられず 毎日を自室のみで過ごすかたもいます 
[高齢者 障害者がICTを利用できない 使いこなせない原因]
@ ICT機器を手にしたこともなく 利用できないと思ってしまいます  A ICT機器に興味を持っていても 使いこなせないという不安があります  B ウイルスや詐欺に会わないかなどの不安があります  C ICT機器の使いかたを習う機会に恵まれません  D 心身の障害から ICT機器を使えないと思い込んでいます  E 身近に丁寧に使いかたを教えてもらえる人がいなくて困っています  F 家族や介助者が忙しく これ以上負担を掛けたくないと思ってしまいます  G 個々の障害に応じた使い勝手を良くする方法を知る機会がありません 

2 事業の目的
(1)全体
高齢者 障害者の皆さまに ICTを利用してコミュニケーションの輪を広げていただき 自らが持っている可能性を見出して自信を深め 社会参加への意欲を持っていただくことにより 孤立を防止することを目的としました  また ICTを活用して生活の利便性を高め 地域社会との繋がりの中で皆さまの生活がより充実したものになることを目指しました  (2)ICTを用いたコミュニケーションを実現させる為の支援活動の目的 ICT機器を所有していても使いこなせないでいるかたや 興味を持っていても高齢や障害のために使えないと思っているかたに ICT機器の便利な使いかたなどを習得していただくことを目的としました  (3)孤立防止に有効なICTを学ぶセミナーの目的 ICTを利用したコミュニケーションの取りかたやその有効性などを 地域の高齢者 障害者や これらの皆さまを支援しているかたがたにも知っていただくとともに 参加者の皆さまから孤立に関する現状をお聞きし 孤立防止について考える機会を提供することを目的としました

3 事業全体の内容と実行委員会の設置について
移動手段の確保や多くの人との交わりが困難な高齢者 障害者の皆さまを対象に パンフレットを利用して広報活動を行い 自発的に申し出ができないかたがたにも働きかけて希望者を募り ICTの習得支援を行いました  また ICTによる孤立防止をテーマにしたセミナーを開催して 地域の皆さまと一緒に考える機会を提供しました  本事業は複数の団体が連携を図り 「地域連携活動支援事業」として 各団体が持っているノウハウを共有しながら実施しました  また 実行委員会を設置して 事業実施にかかる課題の把握 整理 検討及び事業の進捗管理を行いました メンバーは 本法人より委員長 各連携団体から委員を1名選出 本法人事務局より1名参加して 計6名で構成しました  なお 事業を進める上で必要な情報(個人情報を含む)の管理 支援者の派遣と実施についての管理 助成金の収支の管理 報告書の作成は 助成金申請団体である本法人(NPO法人バーチャル工房やまなし)が行いました  ○連携団体名他と連携内容 一般社団法人日本筋ジストロフィー協会山梨支部 所在地 甲府市 活動範囲 山梨県全域 南アルプス市障害者福祉会 所在地 南アルプス市 活動範囲 峡西地域 甲州市視覚障害者福祉会 所在地 甲州市 活動範囲 きょうとお地域 在宅障害者外出支援サークルごっこ 所在地 富士河口湖町 活動範囲 富士五湖地域 連携団体は 実行委員会に属します  連携内容は 高齢者 障害者のニーズの把握 支援希望者の受け付け セミナーの共催をいたします

4 ICT技術を用いたコミュニケーションを実現させる為の訪問支援活動の内容と実績
本法人と連携団体が把握したニーズを基に 支援希望者からの申し込みを受け付けた後 その内容を検討した上で対象者を決定し 日時の調整を行い支援しました  (1)支援の流れ @ 本法人(バーチャル工房やまなし)と連携団体が支援希望者を受け付けます  (希望支援内容・希望日時・利用している機器の有無の確認) A 申し込みを受けた団体は 訪問・遠隔支援受付票を作成し本法人へ提出します  B 本法人は訪問・遠隔支援受付票の内容を検討し 日時調整と内容の確認をした後 支援者に依頼します  C 支援対象者に支援実施の日程を伝えます  D 支援を実施します (訪問のみ 遠隔のみ 訪問と遠隔での支援の併用) E 支援者は本法人に 支援実施内容などについての報告書を提出します  F 必要に応じて再度支援します  G 支援後は 支援実施内容などを連携団体に報告します  (2)訪問による支援について 訪問支援対象者には 直接自宅などに出向いて以下の内容の支援を行いました  @ スカイプの利用方法 無料で 電話やテレビ電話などができるソフトウェアであるスカイプを利用して 遠くに住んでいる家族や友人 知人などとのコミュニケーションの取り方を習得しました  A メールの利用方法 手紙よりも手軽に送れる通信手段であることを知っていただくための 基本的な利用の仕方を習得しました  B 個々の障害に合わせ使いやすくするための工夫 パソコンやiPadなどの設定を 障害に合わせて使いやすくしました  C パソコンやiPadなどの利用の仕かたなどを体験 パソコンやiPadなどに興味はあっても 手にすることに不安があるかたには 用途に合わせた操作などを体験していただきました  D パソコンに入っているソフトの利用方法 季節の挨拶状やお便りの作り方など お持ちのパソコンに入っているソフトを利用して作りました  E インターネットを利用する為の基本知識 インターネットを安全に利用するための基本知識を習得しました  F 用途に合わせたパソコン操作の基本知識 パソコンを購入したが思うように利用できないかたに 用途に合わせた操作方法などを習得していただきました  (3)遠隔支援について 遠隔による支援は 本法人の施設であるICT学習センターで 遠隔支援担当者がスカイプ メールを使用して(1)のC〜Eについての支援を行い スカイプを使用した会話にも慣れていただきました  支援対象者(予定人数20名) 高齢者10名(内 障害あり7名) 障害者17名 合計27名 支援者数(予定人数5名) 訪問支援者6名 ICT学習センターからの遠隔による支援者5名 支援対象者の居住地と市町村数 甲府市4名 甲斐市6名 甲州市3名 山梨市1名 笛吹市1名 富士吉田市1名 富士河口湖町2名 山中湖村1名 都留市1名 南アルプス市6名 富士川町1名 延べ支援回数・時間 訪問支援76回230時間 遠隔支援54回162時間

5 高齢者 障害者の孤立防止セミナーの実施内容
日時 平成27年2月11日(水/祝)13時から16時 開場12時30分 場所 山梨県立図書館イベントホール東 テーマ 高齢者 障害者の孤立防止 主催 特定非営利活動法人バーチャル工房やまなし 共催 一般社団法人にほん筋ジストロフィー協会山梨支部 南アルプス市障害者福祉会 甲州市しかく障害者福祉会 在宅障害者外出支援サークルごっこ 後援 山梨県 社会福祉法人山梨県障害者福祉協会 (順不同) 参加費 無料 アンケート調査の実施 Session1 講演 @ 孤立防止事業の実施報告 A ICT で叶えるコミュニケーション NPO法人バーチャル工房やまなし 副理事長 一般社団法人日本筋ジストロフィー協会山梨支部 支部長 株式会社カルクソリューション事業部  課長 田ア輝美 Session2 講演 ICTによる障害者の社会参加について 帝京科学大学非常勤講師  社会福祉士 NPO法人バーチャル工房やまなし 会員 牧田大輝 Session3 シンポジウム 高齢者 障害者の孤立防止について考える 高齢者 障害者の社会参加に関わっていらっしゃるかたがたや参加者の皆さまと一緒に 孤立防止について話し合いました  シンポジウム登壇者 山梨県福祉保健部障害福祉課 地域生活支援担当 課長補佐 福本康之 氏 社会福祉法人三富福祉会ハロハロ相談支援部 からりと きょうとお圏域マネージャー 吉村 純 氏 帝京科学大学非常勤講師  社会福祉士 NPO法人バーチャル工房やまなし 会員  牧田大輝 進行:田ア輝美 A2版の広報用ポスターを印刷して 公共の施設 支援学校などへ掲示しました  また A4版のチラシも印刷して 全県下のボランティアボードに掲示し 連携団体とともに郵送 手渡しなどにより配布しました

 

6 訪問支援と遠隔支援の実例
項目番号の内容は次のとおりです  @支援対象者の性別 A年齢 B障害の種別 C支援方法 D支援した回数 E支援した内容 F工夫した点 G支援を受けた人の声 事例1 高齢者への支援1 @女性  A80代  Bなし C訪問支援及び遠隔支援  D訪問2回 遠隔2回 Eメールの送受信やスカイプでの会話 ワードでお知らせなどを作りながら 基本操作を習いました  F県外にいるご家族とスカイプで繋ぎ ウェブカメラからの映像を見ながら会話を行い スカイプ通信の楽しさを知っていただきました  G数ヶ月前に誕生した孫の様子を見ながら県外に住む家族と話しができて とても嬉しかったです 今までパソコン教室へ出かけることができず使用を諦めていましたが 今後も利用していきたいと思います  事例2 高齢者への支援2 @女性  A70代  B視覚障害 C訪問支援  D訪問3回 E挨拶状(年賀状)作りをしました  F連携団体の支援者も同行して 音声による操作での使用方法を支援しました  G同じ障害を持つ方に訪問支援していただけたので とても理解しやすかったです  これからも もっとパソコンを活用したいと思います  事例3 高齢者への支援3 @男性  A60代後半  B身体障害 C訪問支援及び遠隔支援  D訪問4回 遠隔3回 Eスカイプを利用した会話の体験 ワードを使っての入力練習 挨拶状作り  Fスカイプを利用した複数人での会話や ウェブカメラの利用ができるように 訪問と遠隔の同時支援を行いました  Gスカイプをテレビ電話のように利用でき 数ヶ所の人と同時に会話もできることが分かり驚きました 今後も利用できればよいと思います  事例4 障害者への支援1 @女性  A60代前半  B身体障害 C訪問支援及び遠隔支援  D訪問5回 遠隔5回 EPC環境確認 セキュリティソフトの確認 iPhoneのスカイプ体験 ブログに掲載する素材についての知識の習得 ブログ開設  Fネット上で行っていきたい情報発信の方法について 支援者と支援対象者が一緒に考え模索し 一番適したものを導き出しました  G自分のペースで 集めた情報(画像も添付) 自分の思い 考えを着々と発信できるようになりました パソコン教室へ出かけることが困難だったので よい機会に巡り合えました  事例5 障害者への支援2 @男性  A20代  B身体障害 C訪問支援及び遠隔支援  D訪問1回 Eタブレットの操作方法  F介助者の手を借りず自分で操作できる方法を提案しました  G外出時にも持ち歩き 言いたいことを伝えるコミュニケーションの道具にして行きた いと思います  事例6 障害者への支援3 @女性  A40代  B身体障害 C訪問支援及び遠隔支援  D訪問3回 Eタッチセンサーを使ってのパソコンの入力方法  Fあごにタッチセンサーを当てマウスの代わりにしていますが パソコン操作中何度もセンサーの位置がずれてしまい 介助者がいないとパソコンを使用できない状態だったので 介助者の手を借りずにセンサーの固定化を図れる方法を提案しました また メール操作を支援することにより 知人とのコミュニケーションを深めることができました  Gもっとこのような支援の形を続けていって欲しいです センサーのずれを気にしなくても パソコン操作に集中できるようになったのがよかったです  事例7 障害者への支援4 @男性  A30代  B身体障害 C訪問支援及び遠隔支援  D訪問7回 遠隔1回 Eワードの操作方法 エクセルの操作方法  F視覚にも若干障害があり 今までは初期設定のままで操作を行っていて目に負担がかかっていましたが 画面の拡大表示や白黒反転表示の説明をしたことにより 操作を楽に行っていただけるようになりました  G画面の拡大表示などについて教えてもらえてよかった 今まで パソコンを使いたくても目のことを考えて躊躇していましたが これからはもっと活用したいです  事例8 障害者への支援5 @女性  A60代  B視覚障害 C訪問支援及び遠隔支援  D訪問5回 遠隔5回 E音声対応ソフトの操作方法  F音声ソフトを使用した漢字変換のコツやタイピング練習の支援など 音声ソフトをよりよく使うための工夫を行いました  Gパソコンの使い勝手が 良くなりました  事例9 障害者への支援6 @男性  A30代  B身体障害 C訪問支援及び遠隔支援  D訪問2回 Eワードを使用しての入力練習 挨拶状作り  Fワードを使用した挨拶状作成の際 オリジナルの写真を取り込む方法などについての支援を行いました  入力練習のためにタイピングソフトを使用し 更にキー操作に慣れていただく工夫をしました  Gオリジナルの写真を取り込んだ挨拶状が作れるようになりました もっと支援を受けたいです  事例10 障害者への支援7 @男性  A50代  B精神障害 C訪問支援及び遠隔支援  D訪問5回 遠隔2回 Eパソコン基本操作 ローマ字入力練習 タッチタイピング基礎  F支援対象者がICT機器を所有していないため 訪問時にノートパソコンを持参して支援しました  G障害を持ってから外に出る機会も少なくなり 仕事にも就けずにきましたが 今回の支援を受けたことがきっかけになり 少しでも社会参加できるようになったら良いと願っています (ご家族より)

7 ICT技術を用いたコミュニケーションを実現させる為の訪問支援活動の成果
支援の成果 @希望する支援内容 A支援内容と支援後結果 B対象人数 @メール・スカイプを利用したい  A訪問と遠隔支援により体験していただいた結果 メール・スカイプを利用できるようになりました  B10名 @季節の挨拶状などを自分で作って交流したい ワードを利用したい  Aワードによる作りかたを習得していただき 実際に年賀状を送りました  B11名 @キーボード操作などパソコンの基本操作を習得したい  Aキー配列 マウスの使いかたなど パソコンの基本操作を覚えていただいた結果 パソコンを利用していく意欲が高まりました  B19名 @ICT機器を持っていないが体験したい 利用できるか試してみたい  A訪問する際にICT機器を持参し 体験していただいた結果 不安に思っていたことなどが解消し 利用したいと思うようになりました  B5名 @音声ソフトによるパソコンの基本操作を習得したい 使用しやすい音声ソフトを見つけたい  Aパソコンを使いこなしている視覚障害者とともに支援を行った結果 音声ブラウザによるパソコン操作に徐々に慣れてきました 使用しやすい音声ソフトが見つかりました  B8名 @タブレットやスマートフォンなどを使えるようになりたい  A介助者と試行錯誤していたので 自分で操作できる方法と環境を提案しました その結果 外出時にも持参して 言いたいことを伝えるコミュニケーションの道具にしたいと思うようになりました  B2名 @SNSやブログなどを利用して情報発信や情報交換をしたい  A一緒に情報発信ツールを模索し ブログを開設しました  B1名 ※支援対象者の中には 複数の希望を持っているかたもいましたので 合計人数は 本事業支援対象人数よりも多くなっています

 

8 工夫による成果
@ 県内の各地域で活動している団体と連携することにより 連携団体が持っているノウハウを活用して 事業の対象となりうる人の情報を収集し そのニーズに応えることができました  A パソコン操作を習う機会に恵まれない高齢者 障害者のかたに お住まいに訪問するという形で支援することができ 短期間にパソコンが持っている機能や ニーズに合ったソフトウェアなども体験 習得していただけました  B 障害者の皆さまは 個々に障害の特性が異なりますので それに合わせた支 援を行いました  例えば 視覚障害者のかたには 現在 音声ソフトを利用してパソコンを使いこなしているかたを中心にして支援を行った結果 分かりやすく適切な支援を行うことができました  また もともとICT機器に備わっているバリアフリー機能を知っていただき 手軽に操作できるようになりました  C 支援対象者が疲れを残さないように 定めた時間内で休息をはさみながら支援しました  また 障害によって動作に時間がかかるかたには そのかたのペースに合わせて進めました そのため 支援回数が多くなったかたもいますが ご希望に沿った支援を行いました  D 訪問による支援などは 特に同居しているご家族や介助者の理解が必要であることから パンフレットなどを活用し この事業の趣旨 目的 支援方法などを説明した上で支援を行いました  E スカイプを利用した会話 テレビ電話 ウェブカメラの利用の仕方などに慣れていただくため 訪問場所とICT学習センターを繋いで体験していただき スカイプの便利な使用方法などを理解していただけました

 

9 孤立防止に有効なICT技術を学ぶセミナーの成果
今回の事業の支援者 障害当事者 公共の福祉担当者 地域の障害者相談支援団体の皆さまから孤立防止に関するお話しを伺い 地域の皆様と一緒に高齢者 障害者の孤立防止について考える機会を提供できました  高齢者 障害者の孤立防止セミナー アンケートの集計結果 セミナー参加人数43人 アンケート回答人数32人 満足度 満足7人 やや満足22人 やや不満3人 具体的に良かった点 知らなかった情報が得られて 大変参考になりました  講師のお話しから 障害者に合わせた工夫の仕かた 役割分担が必要であると感じました  障害者が社会参加していく上での 責任感の準備も必要だと思った  自分がやりたいこと 何ができるのかということを考えることも大切だと思いました  孤立防止対策には色んな手段があることが分かりました  具体的に良くなかった点 高齢者に関する情報がもう少し多ければ良いと思いました  地縁型組織との協働についての話しも聞きたかった  ICTの活用は特定のコミュニティへの参加には大いに役立つが 実際の見守りや援助という部分の話しも組み入れて欲しかった

 

10 事業全体の成果の考察
支援対象者が お持ちのパソコンなどのICT機器を使いこなすことができず 半ばあきらめていた意識が変わり これまで以上にICT機器を利用して 自らが持っている可能性を見出して自信を深めることにより 社会参加への意欲を高めて コミュニケーションの輪を広げていただける機会となったのではないかと思います  思いをうまく伝えられないかた 移動が困難で遠くに住んでいる家族や友人を訪ねることができない高齢者 障害者の皆さまにとってのICT機器の利用は 孤立防止のための一つの手段にすぎないのかもしれませんが それによって うちむきの気持ちが外向きに変わり 地域社会との繋がりの中で生活をより充実したものにしようという気持ちを喚起する道具としていただけるものと思います  また 今回支援を受けられた皆さまが 将来は支援する側に回り お互いに助け合いながら 日々の生活を豊かにしていただければ幸いです

 

11 見えてきた課題
今後 ICTを利用して高齢者 障害者の孤立防止を進めるためには より多くの皆さまを支援できるネットワーク作りをしながら 以下の課題を解決して行く必要があると思われます  @ 高齢者 障害者がICTを利用できない 使いこなせない原因をより深く追究して行くこと  A ICTに関する知識を広める機会を多く作ること  B 積極的に手を差し伸べることによるニーズの把握をすること  C 一時的な支援ではなく 長く継続できる支援にして行くこと  D 事業を進める上で必要な資金を調達すること  E 興味を持ちICT機器などを購入したいと思っていても 高価なものも多く 経済的に購入が難しいこと  F 重度の障害をお持ちのかたが 障害に合った補助具に関する情報を得難く 手軽に試用できる機会を持てないこと  G 支援対象者との人間関係の構築に努めることも大切なので 支援できる人材の確保や養成が必要となること

12 今後の取り組み
連携団体とともに以下の事項に取り組み ICTを利用した高齢者 障害者の孤立防止についての事業を進めて行きたいと思います  @ 今回の事業で支援したかたがたの追跡調査を行い 必要に応じて支援する  A より多くの支援を必要としているかたがたの希望に応えていくため 多くの団体と協力しながら 長く継続して支援に応えられるネットワーク作りを進める  B 支援できる人を養成する事業を検討して 実施できる環境を整える  C 広報活動を行い 地域の皆さまに理解していただけるように努め 賛同者を増やす  D 地域の中に埋もれているニーズを掘り起こす

 
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